マニュアル文(新舞子編)
行動マニュアルは、あくまで状況判断のための補助であり、今後実際にマニュアルに無い状況下での判断を下す場面での部員の指針となるように作られたものである。部員はこのことを理解して、危機管理について自発的に考えていかなければならない。


責任者・グループ

  • 各練習日で練習運営の責任者を決め、責任者を中心に練習を行う。
  • 責任者は三回生(幹部)の中から選ぶ。
責任者は練習を安全に進行する責任を負う。
新舞子では近くのショップであるAIR BORNに塩抜きなどお世話になるので、責任者はその旨を伝えておく。
グループで乗らず他の大学のラウンディングに混ざる場合、出艇する前にその大学の主将(いなければ幹部)に混ざる旨を伝え、それとともに人数なども伝えておく。


出艇前の準備

  • その日の風向、風速、気圧配置図、注意報、警報の有無を全員把握して出艇する。
  • AIR BORNの電話番号(0569-43-7555)を記憶する。必ず電話代(100円以上)を所持し、出艇する。
  • ライフジャケットを常に正しく装着する。
1回生はマリンブーツ(もしくはそれに代替するもの)を装着する。
自主練習日においては、責任者が練習参加者全員の名前、風速・風向の変化、予想、気圧配置に関するコメント、注意報・警報の有無、その日の練習終了時間を、部のメーリングリストを用いて部員全員に知らせる。


海上でのグループ行動について

  • 海上では基本的に複数名からなるグループで練習する。責任者の指示の下で活動を行い、責任者がグループメンバーの安全に責任を持つ。何らかの理由でグループから離れて行動する場合は、必ず責任者の許可を取ること。但し、
    • 風向きが(南―西―北)のときに、(北北東-南南東)に変化する可能性が高い場合
    • 風向きが(北北東-南南東)でプレーニングができる風である場合
    • 風向きが(北北東-南南東で)プレーニングができる風に変化する可能性がある場合
    以上の3つの状況のいずれかに当てはまる場合は、責任者からの指示である場合を除き、グループから離れて乗ってはならない。
  • 技術的にグループについていけない者は、常にグループの位置を把握すること。また、
    • グループよりも岸側にいる
    • 別紙に示される範囲内にいる
    以上のいずれかの状態に常にいられるよう努力すること。
  • 責任者は、技術的にグループについていけない者が自分のグループにいる場合、その ものの位置を常に把握すること。

帆走範囲

帆走範囲については別紙に記された範囲とする。
  • 風向き:南-西-北、別紙斜線部を帆走範囲とする。
  •  
  • 風向き:北北東-東、別紙斜線部を帆走範囲とする。プレーニングできるくらいの風の場合、責任者はそのときにいるメンバーを踏まえた上で出艇するかしないかを判断する。
  • 風向き:東南東-南南東、別紙斜線部を帆走範囲とする。また、別紙に記された危険な場所(えり、岸壁など)には近づかないこと。

夏の新舞子の特徴

  • 出艇場所の付近でエイの尻尾に刺さる。
  • 南東-西-北の風がほとんどである。
  • 南東の風のとき、サーマルの影響で吹き上がる可能性が高い。南東の風で流されると付近に浜がないため危険度が上がる。
  • 南風のとき、岸壁で跳ね返った波の影響で岸壁付近での帆走は困難となる。
これらに注意して帆走するよう部員全員が心がけること。


緊急時の対応

  • リグ部に故障が生じた場合でも、ボード部から離脱させないようにする。
  • 何らかの理由で帆走困難となっている初級者や、道具のトラブルに陥っている者に上級者が海上で付き添う場合には、付き添う人数は最大で1人につき2人とする。また、基本的に、付き添う者は責任者にその旨伝わることが確認されてから行動する。

2009/07/04 黒岩 浩太

2009/07/26 改訂 石橋 弘輝